小黑屋
Xbox360"善戦"の理由 夏休みが終わると、ゲーム業界は年末商戦の本格準備に入る。だが、ある業界関係者は浮かぬ顔だ。 「任天堂に勢いが感じられない。7月の「E3」(米国電子玩具見本市)で期待の新作として発表された『Wii Music』には、昨年冬の『Wii Fit』のようなインパクトがない。せめて大ヒットシリーズの『ゼルダの伝説』の続編でも発表してくれないと、年末が不安です」 そんな業界関係者をさらに困惑させているのは、日本ではほとんど売れないと言われていたマイクロソフトの「Xbox360」が、「E3」の後に突如日本で売れ始め、在庫を切らすほどの“珍事”が起きたことだ。家電量販店の関係者は「年末商戦ほどではないにしても、夏はそこそこゲーム機が売れる。でも、なぜXbox360なんですかねえ」と不思議がる。 マイクロソフトの関係者は「一番の原因は、スクウェア・エニックスがE3で『FF(ファイナル・ファンタジー)13』をXbox360向けに出すと発表したことでしょう*。それを受けて、弊社に対する期待が高まったようです。また、バンダイナムコゲームスの人気シリーズ『テイルズ オブ ヴェスペリア』も期待度が高く、この機会にXbox360の本体ごとお買い求めになった方が、かなりいたようです」と話す。 人気ソフトシリーズを獲得することは、ハードを普及させるための基本戦略だ。 日本におけるXbox事業のトップである泉水敬ホーム&エンターテイメント事業本部長は以前、「ポストPS(プレイステーション)2を目指す」と語っていたが、「FF」や「テイルズ」の“確保”により、先の発言にも真実味が出てきた。 WiiとDSでわが道を行く任天堂はさておき、「ポストPS2」を目指しては水面下で激しい戦いが続いている。PS2は依然として人気が高く、昨年も全世界で1373万台を売り上げた。そのため業界内には、「ポストPS2はPS2だ」という笑い話もあるほどだが、普及台数では勝利している「PS3」が予定通り勝つか、それともXbox360がマイクロソフトのお家芸ともいえる粘り強さで逆転勝利するのか、その行方はまだ混沌としている。 *Xbox360版「FF13」は、アジア圏での発売の予定はない。
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