www.muumuu.com/index.htm脳ドリルの副作用
正式な名称なんだっけ?
ともかく川島教授の「脳ドリル」ソフトは、
ゲーム機に触る人の層を大きくひろげた。
発売元だけでなく、
ゲーム業界全体に対する大貢献と言えるだろう。
が、
あれだけの数字が出るとさすがに副作用も出るようだ。
ここのところ、
たまたま数社のゲーム会社の方と
話をさせてもらう機会があった。
おもしろいことに、
どのゲーム会社のDS市場に対する見解もだいたい同じで、
こういうことのようだ。
·今はツール系(右脳系とも言う)のソフトが売れている
·逆に、従来からのゲームゲームしたゲームは売れない
·とはいっても、N社のソフトばかりが売れている
そして、こうした「現象」は、
上層部の人たちにはこう見えるようだ。
·(安いコストでつくる)ツール系のソフトを作るべきだ
·高いコストをかけて従来型のゲームを作るのはリスクが高い
·DSのソフトを作ってももうからない
非情に低予算で作られたと噂されるツール系が、
のきなみ100万本を超える売り上げを見せているのだから、
何億、何年もかけてゲームを作るのは、
バカバカしく見えてしまうのかもしれない。
そう感じる心情は理解できるものの、
やっぱり少し、
近視的で日和見的な見方である気がしてならない。
ただし、
ゲーム制作の現場の人たちはそうは考えないようだ。
ツール系という遊びが一過性のブームである可能性もある。
今この瞬間のマーケッティングの結果が、
これから作るゲームが出るころ(1年先)にも同じとは限らない。
ゲームらしいゲームを作らないことが、
市場を冷やしてしまう可能性もある。
だいたい、
ツール系を否定するわけではないが、
そんなもの「ばっかり」を作るのは楽しいことなのか。
などなどが、現場の声だと感じだ。
なんとかがんばって上を説得してもらいたいものだ。